投資家の皆さんは、今回のコロナショックでみごと底を取れた方、底とまではいかなくてもいい所で買えて利益を確定できた方、どこまで下がるか見ているうちにあれよあれよと株価が上がり何もできなかった方、様々いらっしゃると思います。
そしてすべての方が、二番底がいつ来るのかが気になっていると思います。
今回は過去の事例も交えつつコロナショックの二番底がいつ来るのかを考察していきたいと思います。
なぜ二番底が来るのか
まずは二番底という現象がどのような思惑で起こるのかを知っておかなければいけません。
- コロナショックのような悪材料により、市場が一斉に売り、一番底をつける
- カラ売り勢の利益確定の買戻しや反発買いなどで株価を押し上げ上昇する
- 戻り売りや利益確定売り、各社の業績が見えてきたことによる下方修正などがあり株価がもみ合う
- 株価上昇が止まりもみ合う事による不安で市場が弱気になり、売りの勢いが加速し二番底をつける
ざっくり言うとこんな感じだと思います。
今は2~3の間あたりに居るのだと思います。
リーマンショックの二番底はいつ来たのか
二番底を語るには、直近の恐慌ともいえるリーマンショックを顧見ることも大切だと思います。世界の株価はNYダウになぞえるという事でNYダウを例に出したいと思います。
NYダウでは、2008年8月29日にリーマンショック直前の高値を付けました。この時も市場はイケイケムードで過去最高水準の高値でした。しかしリーマンブラザーズの破綻により一気に株価が下がりました。これが俗にいうリーマンショックです。
リーマンショックの時は、リーマンショック直前高値の約1か月後に1番底、約4か月半後に二番底が来ました。
リーマンショックの二番底は、各国政府の対応が後手後手になり遅れた事が要因だったと言われております。
コロナショックの二番底はいつ来るのか
仮にリーマンショックと同じような動きをするとなると、コロナショック前のNYダウ過去最高値である2020年2月12日4か月半後の7月頃に二番底が来ることになります。
しかし今回はそう単純ではないと思います。
先述したとおり、リーマンショックの時は、各国の金融政策の対策が遅すぎて二番底を付けました。今回はアメリカも速やかに金融緩和を発表し対策が遅いというイメージはそこまで無いと思います。
このまま計画通りにワクチンが開発されて全世界に出回れば二番底は来ないかもしれません。
しかし逆を言うと、ワクチン開発に手こずっていると言うニュースが流れれば、確実に二番底が来ることを意味します。
全てはワクチン、およびアビガンなどの代用薬の動向によると考えられます。
まとめ
今回はコロナショックの二番底がいつ来るのかを考察させて頂きました。
要約すると、
ワクチン開発が難航していると言うニュースが出たとたんに一気に二番底が来ると僕は思っています。逆を言うと、それまでは今のような上昇もしくは、もみ合いのレンジ相場が続くとも思っています。
ワクチン開発がどこまで進んでいるのか、常に気にしながらトレードをする事をが重要と言えます。
そしてこういう危なっかしい相場のときは、普段投資に充てている資金の半分以下でトレードすることをお勧めいたします。
あくまで投資です。資金が2倍3倍にする、ましてや億り人になろうなんて思わないことです。相場から退場することさえなければいつでもチャンスは訪れてくるはずです。