5月19日夜の報道で、「アビガン」の新型コロナウイルスの有効性が示せなかったというネガティブな報道が有りました。
その報道によって5月20日の富士フィルの株価は大きく下落致しました。
はたして富士フィルムの株価は今後どうなるのでしょうか?
アビガンの有効性が示せず株価下落
アビガンですが、新型コロナウイルスへの日本製の代用薬として市場でも期待していた方は多いのではないのでしょうか?市場だけでなく株などに興味が無い方々も期待していましたよね。
しかし19日夜にアビガンの有効性が示せなかったと報道が有りました。それにより、アビガンへの市場の期待が大きかっただけに5月20日の富士フィルムの株価が大きく下がりました。
午後に入って少し株価を戻しましたが、それでも2.5%ほど株価を落としてしました。
そもそも富士フィルムってどんな会社?
その名の通り富士フィルムは元々写真フィルムを製造・販売していた会社です。年代によっては使い捨てカメラの「写るんです」などが有名でしたよね。今もあるのかな?
その後、世の中がデジタル化していき、世の中の風潮がデジカメへとシフトしていきました。レントゲンなども今ではほとんどデジタルですね。
そんな大荒れのフィルム業界の中でも奮闘し、今ではプリンタなどのオフィス用品、グラフィックシステム、医療の画像診断システムや薬品・化粧品など展開は多岐にわたります。
ちなみに世界シェア最大手だったアメリカのフィルム会社コダックはフィルムからデジタル化へのシフトを失敗し破産しております。そんな中でも富士フィルムは業績を上向きにしてきた会社です。
アビガンが売れなければ富士フィルムの業績は危ない?
今回の新型コロナウイルスで一躍有名になったアビガンですが、そもそも現状は日本市場に出回っておりません。病院やクリニックなどではアビガンは処方されないという事ですね。
政府が新型インフルエンザの特効薬として万が一のために備蓄をしているだけです。
年間2兆円ほど富士フィルムの全売り上げの中のインパクトとしては実際どんなに多く見積もっても1~2%ほどだと考えます。
アビガンがニュースなどにも取り上げられるようになり有名にはなりましたが、売れようが売れまいが、皆さんが思っているよりも実際の業績にはさほどインパクトは無いと考えます。
富士フィルムの株は買いか?売りか?
今回の報道は確かにとてもネガティブな報道です。アビガンを期待していた投資家は当然売りに入るでしょう。もしかしたら機関投資家ですら売りに入るかもしれません。
しかし、先述した通り富士フィルムは、写真フィルムからデジタル化への大波も乗り越えてきた会社ですし、業績や各数値を見てもかなり盤石な会社です。
アビガンの新型コロナウイルスへの優位性が否認されたという事で、失望売りが入り、株価がもう少し下がるようであれば積極的に買いに行っていい銘柄だと思っております。
まとめ
アビガンは富士フィルム全体の売り上げの中のインパクトは元々かなり小さいと見ております。メディアで騒がれているから株価が敏感に反応しているだけです。
先述した通り富士フィルムの業績は数値から見てもかなり盤石でとても優良企業と言えます。
アビガンに対するメディアのネガティブ報道により、もしこのまま株価を下げるようでしたら、ディスカウント価格だと思い積極的に買いに行っていい株だと断言いたします。
補足
以前の記事でも書かせて頂きましたが、私個人的には普段はほぼチャートのみを参考にしてトレードをしております。頭の中では7割以上の割合でチャートに頼っています。
しかし今回の新型コロナウイルス騒動では、予期せぬ株価の動きが散見されるため、ファンダメンタルも重要視するようになっております。
今回はファンダメンタルの分野でブログを書かせて頂きましたが、FX初心者・株初心者の方には、まずはチャートのみでトレードしていただく事を強くお勧めいたします。
こちらの記事を参考にして頂ければと思います。
また買い時の株が有りましたら、まだブログに上げたいと思います。
それではまた。