東北地方・岩手県には世界遺産に登録された中尊寺をはじめとする、数多くの観光スポットが点在しております。
その中でも今回は、一関市東山にある、猊鼻渓(げいび渓)の船下りをご紹介をさせていただきます。似たような名前で、厳美渓も近くにあるので間違えないでくださいね。
猊鼻渓(げいび渓)とは
岩手最大の川である北上川の、支流にあたる砂鉄川。その砂鉄川の高さ50mにもなる石灰岩の岸壁に囲まれている流れている全長2kmの部分です。長い年月をかけて浸食した岩肌を横目に流れる砂鉄川は絶景としか言えません。
猊鼻渓の歴史
秘境の渓谷と言われるげいび渓が広く知られるようになったのは、意外にも明治時代に入ってからです。
それ以前は、村の人でさえも知らない人が多かったのだとか。藩に提出しなければいけない風土記や絵図にも記さないほど徹底して隠していたそうです。理由としては藩の役人の接待の的になるのを逃れるためだったのだとか。
船下り
猊鼻渓では渓流を、平船に乗って船下りすることができます。リアルジャングルクルーズです(笑)ゆったりとした流れの中をゆっくりと流れて行く感じですけどね。
料金は、大人1,600円 小学生860円 3歳以下無料となります。
船下りの出発時間は、8:30 9:30 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00です。 最終は16時発の船ですね。
手漕ぎの平舟で往復します。所要時間は90分かかると書いてありますが、実際はもう少し短い時間で帰って来れると思います。
このような手漕ぎの船です。1隻に65人乗ることができます。
私の時は女性の船頭さんでした。
現在2名の女性船頭さんがいらっしゃるようです。
日本全国の船下りで、渓流をモーターなどを使わず、手漕ぎの船で往復するのは、日本で猊鼻渓だけなそうです。
げいび渓の景色は絶景です
本当にとにかく絶景なんです。平舟にのってゆったりとした流れの中、大自然の中でゆったりとした気分で船に揺られる。本当に心が洗われます。
こんな景色の中を船で往復します。
「行き」は逆流の中を登っていき、「帰り」は下りとなります。
このような景色の中を、船頭さんの解説付きで、ゆっくりと進んでいきます。外国人観光客の方も多かったです。
このような金色(?)の錦鯉も泳いでおります。
こちらは高齢双子姉妹で有名な「金さん銀さん」が102歳の時に猊鼻渓にいらっしゃって、その時に放流した錦鯉なそうです。本当はもう1匹、「銀の鯉」も放流したのですが、そちらは数年前の増水時に行方不明になってしまったようです。
折り返し地点では、船から降りて、20分ほど散策する時間があります。
その散策エリアの一番奥に巨大な岩があり、その岩の岩には小さな切れ目があります。その切れ目に「運玉」という石を投げてみごと入れば幸運に恵まれるそうです。ちなみに運玉は5個で100円です。
このように他の船とすれ違ったりもします。
帰りは、船頭さんが、げいび渓追分という歌を歌ってくれます。
高い岩に囲まれた猊鼻渓では、歌声も響き渡り、とても風流でした。
アクセス
げいび渓駅から徒歩5分
一関インターチェンジから約30分
岩手県の県庁所在地である盛岡から車で約1時間20分です。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
先にも言いましたが、岩手県南には数多くの観光名所があります。
今回ご紹介させていただいた猊鼻渓にもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。